ニシアフはごはんを食べているときが一番表情豊かです。私が飼育しているニシアフの中には飼い主がケージの前で給餌の準備をしていると、期待した表情でシェルターから出てきてくれる子もいます。そんなニシアフの姿を見たくてたくさんごはんをあげたくなってしまいますが、食べるだけ毎日与えてしまうとニシアフの健康を損なってしまいます。今回はニシアフの給餌頻度と体重管理についてご紹介したいと思います。
ニシアフの給餌頻度と1回の食事量の目安
ニシアフの給餌頻度は成長時期によって異なります。今回はベビー、ヤング、アダルトに分けてお話しますが、「ベビー」や「ヤング」の明確な定義があるわけではなく、食欲や成長速度も個体によって大きく異なります。そのため、この記事ではヤングを30g程度、アダルトを60g以上と仮定して給餌頻度や1回の食事量の目安をお話しますが、最終的にはニシアフ1匹1匹の様子や体重を確認しながら調整する必要があります。
①ベビー
ベビーの時期には一般に毎日または2日に1回の頻度で餌を与えるのがよいとされています。私の場合は、ニシアフの食欲にもよりますが週に4、5回程度与えるようにしています。
1度の食事量の目安は生体の頭の半分程度のサイズのコオロギを2〜5匹にしています。私の場合は、本当に小さな時期は1回の量を少なくして頻繁に与え、少し成長してきたら1回の量を増やして給餌頻度を減らすようにしています。
②ヤング
ヤングの時期には一般に週2、3回程度、餌を与えるのがよいとされています。私の場合はヤング期には3日に1回の頻度でS〜SMサイズのコオロギを4〜6匹程度与えるようにしています。
③アダルト
アダルトの時期には一般に週1、2回程度、餌を与えるのがよいとされています。私の場合は週に1回M〜MLサイズを5〜7匹程度与えるようにしています。基本は週に1回ですが、月1回の体重測定の際に痩せていたら食事2回の週を設定したり、太り過ぎの場合は1回の量を減らすなどの調整しています。アダルトになるとニシアフが食べるだけ与えると太ってしまうことが多いため、体重測定をしながら食事量を調整する必要があります。
食事量・体重の管理をして記録に残す!
①食事量の管理
先ほどお話しした給餌頻度や量はあくまで目安であり、適切な給餌頻度はニシアフによって異なります。例えば写真でご紹介したニシアフは、私が飼育している他のニシアフと比較して、ベビーの時期に少食で、上記①のベビー時期の目安よりも少ない量しか食べませんでしたが、ヤングぐらいからよく食べるようになり、最終的に他の子と同じサイズまで成長しましたので、目安どおりに食べないと成長しないというわけではありません。ニシアフの成長はレオパと比較するとゆっくりな印象なので、ニシアフの尻尾が病的に細くなったりせず、成長期に体重が少しずつでも増えているのであれば過度に心配する必要はないと思います。
一方で、成長期なのに体重が減ったり、吐き戻しや消化不良があったというときに対応ができるよう、1️⃣いつ2️⃣どの餌を3️⃣どのくらい食べていたのかということを記録しておくことは大切です。私の場合は複数匹飼育しているため、壁掛けタイプのファミリーカレンダーに餌の種類と食べた量を書き込んで管理をしています。このようなタイプのカレンダーであれば、複数匹の餌の記録を一目で把握でき、餌やりを忘れるということもないためオススメです。
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②体重管理
ニシアフの餌の量を調整するにあたって、月に1回程度の体重測定をすることをおすすめします。体重測定をすることで、成長期であれば順調に成長しているかを確認できますし、アダルトになってからも体重を確認することで、餌の頻度や量を調整する目安になります。ニシアフは個体によりますが成長しても60〜80g程度であるため、体重管理には料理用のキッチンスケールを使用すると良いと思います。どのようなものでもかまいませんが、ニシアフがスケールに手をついたり舐めたりしてしまっても大丈夫なように清潔なものを使用しましょう。私は家で余っていたスケールをニシアフの体重計にしたので、最小表示1g単位のスケールを使用して管理していますが、より細かく成長を記録したいという方は、0.1g単位のスケールをおすすめします。
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サイズ:幅130mm×高さ27mm×奥行196mm
質量:364g
計測範囲:0〜2000g
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まとめ
食事の頻度や1度に食べられる量はニシアフによって差がありますが、ベビー期ほど頻繁に給餌し、アダルトになるにつれて給餌頻度を少なくしていきます。私が飼育しているニシアフの中にもある程度食べたら「もういらない」というように食事途中で顔をそむけて興味を示さなくなる子もいれば、お腹いっぱい食べても「まだあるの?」というようにピンセットを見つめて餌を探し続ける子もいます。足りないのかと思い食べるだけあげると消化不良を起こしてしまうことがあるため、ニシアフの体調や体重の増減を確認しながら餌の量を調整するようにしましょう。急に餌を食べなくなったり、吐き戻しなどのトラブルがあったときに最後に1️⃣いつ2️⃣どの餌をを3️⃣どのくらい食べたのかということを確認できるよう日々の給餌記録をつけることをおすすめします。なお、今回お話した食事の頻度や量はあくまでも目安ですので、ニシアフが順調に成長しているか、太りすぎたり、急に体重が減ったりしていないかということ月に1回程度の体重測定を行った上で、食事の頻度や量を調整しながら給餌をしていきましょう。
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