ニシアフは暗くて狭いところが大好き。爬虫類用のシェルターはそんなニシアフが安心して休むことのできる場所であるほか、脱皮の手助けをしてくれる重要なアイテムになります。一方でシェルターは実際に使用してみないとメリット・デメリットがわかりにくいことがあります。そのため今回はシェルター選びのポイントと、実際に私がニシアフの飼育で使用したことのあるシェルターの中でおすすめのシェルターのメリット、デメリットについてご紹介します。
1.シェルターの選び方
シェルターには水を入れてシェルター内の湿度を上げる「ウェットシェルター」と通常のシェルターがあります。基本的にはニシアフ飼育においてはウェットシェルターが推奨されていることが多いように感じますが、必ずウェットシェルターを使用しなければならないというわけではありません。ただし、家の湿度が低い場合や飼育しているニシアフが脱皮不全になりやすいという場合にはウェットシェルターを入れておくことをおすすめします。ニシアフに使用するシェルターの素材については、私が飼育しているニシアフは表面がザラザラな素材でも、ツルツルな素材でも問題なく脱皮できているため、基本的にはどちらの素材でも問題ありません。また、シェルターの中には底面があるものもありますが、底面があるとメンテナンスの際など飼い主の都合でニシアフをシェルターから出すことが困難になるため、私個人としては底面がないシェルターをおすすめします。最後にシェルターのサイズですが、大きすぎるとニシアフが安心して過ごすことができないため、ベビーのうちは小さなシェルターを使用し、アダルトになったら買い換えるなど、ニシアフが丸まってシェルターに入った際に少し余裕ができる程度のサイズを目安に購入しましょう。
2.おすすめのシェルター3選+α
①スドー「ウェットシェルターS、ウェットシェルターM」【定番!初心者向け】
ウェットシェルターS
サイズ:幅7.2×奥行9.0×高6.0
素材:陶器(素焼き)
参考価格:500円〜1,200円程度
ウェットシェルターM
サイズ:幅8.5×奥行13.2×高さ7.5
素材:陶器(素焼き)
参考価格:700円〜1,200円程度
【サイズ単位:cm】
ウェットシェルターであり、水をいれることで内部湿度90%前後になります。素焼きであるため脱皮が下手なニシアフにもオススメです。地面に接する部分は素焼きでないため、ウェットシェルター下のペットシーツやソイルがビチャビチャに濡れることはありません。デメリットとしては、水を入れて使用するため、こまめに洗わないとカビが生えやすく、定期的にメンテナンスをしていても長期間使うと見た目が損なわれるという点ですが、低価格であるため、いずれ買い替えが必要になるという前提でベビー時期に購入するシェルターとしてオススメです。Sサイズはベビー〜ヤングアダルト、Mサイズはヤングアダルト〜アダルトでちょうどよいサイズになります。初めてニシアフのベビーを飼育するということであればこちらのシェルターをおすすめします。
②aiSUru「i Shelter」、「i Shelter Baby」【こだわりの色!メンテナンス性◎】
i Shelter(アイシェルター)
サイズ:幅8.5×奥行13.5×高さ6.5
素材:陶磁器
参考価格:3,000円〜6,000円程度
i Shelter Baby(アイシェルターベビー)
サイズ:幅6.5×奥行き10.5×高さ5.0
素材:陶磁器
参考価格:2,500円〜3,200円程度
【サイズ単位:cm】
※ロゴの有無等で価格が変わります。
ウェットシェルターではないため、シェルター内の湿度を上げることはできませんが、陶磁器で洗いやすく汚れにくいため、きれいな状態で長期間使用できるシェルターです。色の種類が豊富であり、複数飼育している場合でもニシアフごとに色を変えられます。上部の水を入れられる場所が広いため、私の飼育しているニシアフの中には上に登って水に入る子もいます。「i Shelter」の下に敷くことができる「aiSUru Plate」もあり、私の場合はこのプレートの上で人工フードをあげるようにして、ニシアフが途中で噛み切ってしまっても人工フードの残りがソイルの上に落ちないようにし、ソイルの誤飲を防止しています。プレートはシェルターと違う色にしてもかわいいです。通常の「i Shelter」は結構大きめで、ベビーには大きすぎるため、ベビー飼育にはシリーズ商品の「i Shelter Baby」がオススメです。ウェットシェルターではないため、部屋の湿度が低い場合は霧吹き等でケージ内の湿度を上げる必要があります。
③マルカン「ジオシェルターM」【水に入るのが好きなニシアフに!省スペース◎】
サイズ:幅13.0×奥行13.0×高さ9.0
素材:陶土(素焼き)
参考価格:800円〜1,500円程度
【サイズ単位:cm】
こちらは扇形となっているためケージの隅に置くことができるタイプのウェットシェルターです。スペースを上手く使うことができ、白色であるため圧迫感が少ないのが特徴です。水入れの面積が他のシェルターよりも広く、私の飼育しているニシアフはよくシェルター上部に登って水に浸かっていました。高さはありますが素焼きで登りやすく、水場の面積も広いため、水に入るのが好きなニシアフにはオススメです。一方で、スドーのウェットシェルターと異なり、地面に接する部分も素焼きであるため、シェルター下のソイルが濡れてしまうため、気になる方にはおすすめしません。ソイルの場合はケージ全面が濡れるということはありませんでしたが、キッチンペーパー等で飼育するとシェルター下以外も濡れてしまうかもしれないため注意が必要です。このシェルターのシリーズはMとLサイズがありますが、ニシアフの場合はアダルトでもMサイズがよいと思います。Sサイズはなく、ベビーには大きすぎるため、ある程度大きくなってから使用するのが良いと思います。
+α ビバリア「バスキング&シェルターS」【第2のシェルターにオススメ!】
バスキング&シェルターS
サイズ:幅16.0×奥行8.0×高さ3.5〜6.0
素材:ポリレジン製
参考価格:800円〜900円程度
【サイズ単位:cm】
こちらは2つめのシェルターとしてオススメです。ウェットシェルターではなく、シェルター入口も広いため、ホットスポットに設置してもシェルター内が暑くなりすぎるということはありません。ベビーでも登りやすい高さであり、内側はアダルトになっても入れるサイズですので、ベビーからアダルトまで使用可能です。ニシアフはどうしてもシェルターに隠れがちになり、通常のシェルターではほとんど姿が見えないこともありますが、このシェルターは中が見やすく、飼い主がニシアフを観察しやすいというメリットもあります。また通常のシェルター上部には登らないものの、このシェルターの坂には登るという子もいるため、ニシアフの運動しやすい環境づくりにも役立つかと思います。
3.まとめ
- Point1:ケージ内の湿度が低い場合はウェットシェルターを活用する。
- Point2:ニシアフのサイズに合ったシェルターを使う。
- Point3:特にこだわりがなければ底面がないシェルターを使用する。
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