ニシアフリカトカゲモドキの飼育ケージの選び方

餌・飼育用品紹介

ニシアフリカトカゲモドキを飼育するにあたり、まずケージを購入する必要があります。今回はケージの選び方と私が実際に使ったことのある3種類のケージ(1️⃣グラステラリウム3030、2️⃣グラスハーモニー360プラス、3️⃣レプタイルボックス)のメリットとデメリットをご紹介します。

1.ケージの選び方

 ニシアフは体重で考えるとベビーからアダルトまで1年程度で10倍以上成長する生きものです。アダルトになると、体長20〜25cm程度、体重70g程度になります。そのため、当初からアダルトサイズでも飼育できる大きさのケージで飼育することをおすすめします。また、ケージ内温度を30度前後に保つために上部ヒーターを取り付ける可能性があるということであれば、ガラス製で上部が金網になっている上部ヒーター対応可能な爬虫類用ケージをおすすめします。

2.オススメのケージ紹介

①GEX EXOTERRA「グラステラリウム3030」

サイズ:幅31.5cm×奥行31.5cm×高さ33cm

重量 :4.9kg

素材 :前面・背面・側面・底面 ガラス製

    天面 ステンレスメッシュスクリーン

参考価格:7,000円〜8,500円程度

 このケージはアダルトのニシアフでも広々と飼育することができます。観音開きのケージであり、給餌や水換え、トイレ掃除などの日々のメンテナンスの際に、ラックからケージを移動させずに前面の扉を開けるだけで簡単に行うことができます。ケージの上部がステンレスとなっており、冬場など部屋全体で30度前後を保つのは難しいという家庭でも「ヒーティングトップS」などの専用の保温器具を乗せることで室温よりも高い温度になるように補助することもできます(※冬場にエアコンを付けずにヒーティングトップだけで温度を保つことは難しいです)。またケージ上部は簡単に一面を取り外すことができるため、ケージの水洗いもしやすいです。ガラス製であるためアクリルケージと比較すると重いですが、女性でも持ち運びが可能な重さですし、ソイルの交換の頻度は通常3か月に1回程度であり、毎日ケージを動かす必要はないため、不便は感じにくいと思います。初めて購入する場合や、特にこだわりがなければこちらのケースをおすすめします!

②GEX「グラスハーモニー360プラス」

サイズ:幅36.8cm×奥行22.2cm×高さ26.2cm

重量 :2.0kg

素材 :前面・背面・側面 ガラス製

    底面・天面 プラスチック製

参考価格:3,000円〜5,500円程度

このケージは一部がプラスチックでできているため、グラステラリウム3030と比較すると非常に軽い力でケージを持ち上げることができます。前面の観音扉の高さがグラステラリウム3030よりも低い位置にあるため、ニシアフが自分で外に出やすく、慣れてくると飼い主が手を扉の前に出すと自分でケージから出てきて手に乗ってくれることもあります。また、GEX「ハーモニーステージS」をとりつけることでニシアフが登ることができる2階部分を設置することもでき、移動空間を増やすこともできます。一方で、底面がプラスチック製であるため、寝そべっているニシアフを真横から見るときなどは、グラステラリウムほどクリアに見えないというデメリットもあります。また、天面がプラスチックであるため、ヒーティングトップなどの上部ヒーターが使用できません(パネルヒーターは使用可能)。このケージはお子さんが中心となってお世話をするためケージを軽く、メンテナンスしやすいものにしたいという方にオススメです。また、グラスハーモニーシリーズには「グラスハーモニー450プラス」という幅46.8cm×奥行31cm×高さ28.2cm、重さ2,945cmのケージもあります。グラスハーモニー450プラスはグラステラリウム3030よりも広いケージでレイアウトして飼育したいけど、ケージの重さは5kg以下に抑えたいという方にオススメです。

③三晃商会「レプタイルボックス」

サイズ:幅20.0cm×奥行30.0cm×高さ15.5cm

重量 :0.87g

素材 :アクリル製

参考価格:3,500円〜4,500円程度

 このケージはアクリル製であるため、ガラスケージと比較して軽く、通気孔の位置が天面のほか、ケージの上部に一列だけというシンプルな作りであるため、正面と側面から生体を観察しやすいという特徴があります。幅20.0cm、高さ15.5cmであるため、スペースをとらずに複数個ラックに並べることができるため、自分でニシアフを繁殖してみたいという方でこれから個体数が増える予定がある方にオススメのケージです。一方で、このケージは上部をスライド式で開けるため、置き場所によっては給餌やメンテナンスの際に一度ラックから取り出して行う必要があります。また、ケージの高さが低く複雑なレイアウトが困難で、ヒーティングトップ等の上部ヒーター等は使用できないというデメリットがあります(パネルヒーターは使用可能)。この商品の床面積を大きくしたタイプに「レプタイルボックスワイド(幅40cm×奥行30cm×高さ15.5cm)」という商品もありますので、高さは抑えつつ床面積をもう少し広くとってあげたいという場合にはそちらもご検討ください。

3.まとめ

 ケージ購入にあたっては、部屋全体で温度管理することが可能か、繁殖させる予定はあるか、レイアウトはどのようにするのかなど、今後の飼育環境をイメージした上で購入しましょう。また、購入する個体がベビーだったとしても、ニシアフはすぐに成長するため、最初からアダルトになっても飼育できるケージを購入することをおすすめします

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