ニシアフリカトカゲモドキは初心者でも飼育しやすいことから、初めての爬虫類のペットとしてお迎えされることも多いです。今回はニシアフリカトカゲモドキをはじめてお迎えするときに事前に押さえておくポイントや店舗で確認すべき点についてお話したいと思います。
はじめてのニシアフをお迎えするならこんな店舗で!
ニシアフは今では爬虫類専門店だけでなく、ホームセンター内の総合ペットショップでも販売されるようになりました。これから長年一緒にすごす家族となるため、最終的には気に入ったニシアフに出会えた店舗で購入することになりますが、初めてニシアフを飼育するということであれば、以下のような店舗で購入することをおすすめします。
①ニシアフを常時10匹以上販売している。
②ニシアフの飼育方法に詳しいスタッフがいる。
③アフターフォローがしっかりしている。
④ケージ内が清掃されており、清潔に保たれている。
最初の一匹は、ニシアフの販売に力を入れていて、飼育方法に詳しいスタッフがいる店舗へ行き、直接店舗で購入することをおすすめします。初めての飼育の場合は飼育方法などの説明を事前に細かく聞けたほうが安心ですし、家に帰ってから疑問に思うことが出てきた際にも相談に乗ってくれるようなアフターフォローをしてくれるお店だとより安心できます。
また、ショップの選択方法のひとつとして、ケージ内がきれいなショップを選ぶようにしましょう。安くて様々なモルフが販売されていたとしても、ケージ内が汚いということは十分な管理がされておらず、病気になりやすい環境であるといえますし、ばら撒きで入れたコオロギがケージ内で死んでいるようなことがあれば、きちんとニシアフが食事をとれているかについて日々確認できていない可能性が高いということになりますので、ケージ内が清潔に保たれているショップでの購入をおすすめします。
私もこれまでに複数のショップに行きましたが、生体の管理状態はショップによって大きく異なるという印象を受けましたので、みなさんも信頼できるショップが見つかるまで何件か見て回ることをおすすめします。
エキゾチックアニマル即売会イベントで購入するメリット・デメリット
毎年エキゾチックアニマル即売会のイベントが全国各地で開催されているため、行ったことがある方も多いのではないでしょうか。お店探しやニシアフの種類や相場を確認できる機会にもなりますので、一度エキゾチックアニマル即売会に参加して複数のショップを見ることをオススメします。一方で、はじめてのニシアフ飼育するという場合は即売会ではなくショップで購入したほうがよい場合があります。ここではイベントで購入するメリット・デメリットについてご紹介します。
初めての飼育であれば、詳しい飼育方法や飼おうとしているニシアフの個性を確認した上でお迎えした方がよいと思いますので、基本的にはショップでのお迎えをオススメします。
しかし、住んでいる場所の近くにニシアフを販売しているショップがない、またはニシアフは販売されているけど好きなモルフのニシアフがいないという場合など、イベントでのお迎えを検討することもあると思います。その場合には、1️⃣事前に基本的な飼育方法を調べておく、2️⃣どんな餌をどの程度の頻度で与えているかなど、当日イベント会場で確認すべきことを事前にリスト化し、確認してから購入する、3️⃣購入しようとしている店舗がどのような店舗なのか事前にインターネット等で確認するということをオススメします。
お迎えするニシアフを選ぶポイント
ここではお迎えするニシアフを選ぶときのポイントについてお話します。
①健康なニシアフであるか
健康かどうかの判断としては尻尾の膨らみがあります。ニシアフは栄養を尻尾に溜めることができるため、餌をたくさん食べている子の尻尾はふっくらしています。ベビーはアダルトほどふっくらした尻尾ではありませんが、それでも他の子と比較して細すぎないかを確認しましょう。またベビーの場合は同じ時期に生まれた子と比較してサイズが小さすぎないかという点を確認してみるといいと思います。また、指が欠けていないか、再生尾でないかを確認しましょう。これらがあることで現在健康でないということではありませんが、指が欠けていれば脱皮不全を起こしやすい個体の可能性があり、再生尾の場合は自切の理由によりますが、神経質な個体である可能性が考えられます。そのほか、ケージ内に排泄物があれば消化不良を起こしていないかということを確認しましょう。
②普段ショップで何を食べているのか
できるだけ活餌以外で飼育したいという方も多いと思います。ショップによっては冷凍コオロギや人工フードに慣らしていることもあるため、活餌以外で飼育したいという方は、お迎えしたい子が冷凍餌や人工フードを食べられるか確認しておくようにしましょう。私の飼育しているニシアフたちは最終的に全員人工フードも食べるようになりましたが、人工フードに慣れるまでの時間は個体によって差がありました。そのため、はじめてのニシアフ飼育で最初から活餌以外で飼育したいという場合は、購入前に普段何を与えているかを確認するようにしましょう。また同じ活餌でもショップでピンセットで給餌していれば冷凍コオロギへの移行もしやすいと思いますので、ピンセット給餌かばら撒きで与えているかも確認しておくと良いと思います。なお、ニシアフが今まで食べていた餌を食べなくなるということもありますので、活餌を与えなければならない可能性があることを理解した上で飼育するようにしてください。
③どんなモルフにするのか、オスとメスどちらにするのか
まず将来的に自分でブリードする可能性があるかどうかを考えます。ブリードする予定がないということであれば、好きなモルフだったり、ショップで活発な子など、自分が1番気に入った子をお迎えしましょう。また、ブリード予定がないのであれば、het(ヘテロ)の遺伝子の有無は特に考える必要はありません。
一方で、今後ブリードするかもしれないというのであれば、モルフや雌雄は慎重に選びましょう。例えば、ゴーストの見た目が好きでお迎えする場合、ブリードしないということであればメスのゴーストのニシアフをお迎えしても問題ありませんが、ブリードも視野に入れているということであれば、ゴーストのメスは不妊と言われており、ブリードする際は「ゴーストのオス」と「hetゴーストのメス」の組み合わせにする必要があるため、ゴーストのオスをお迎えするのがよいということになります。他にもホワイトアウト同士を組み合わせは致死遺伝の子どもが生まれると言われているなど、好きなモルフ同士を掛け合わせればよいというものでもないため、ブリード予定がある場合は気になるモルフについてショップで確認してからお迎えするようにしましょう。モルフ計算の基本についてはこちらの記事で取り扱っていますので、参考にしてください。
④ベビー・ヤング・アダルトでオススメは?
私個人としては、1日でも長く一緒にいたいという思いから、ベビーから飼育するのが好きですが、ここではベビー・ヤング・アダルトでお迎えした場合のメリット・デメリットについてお話します。
【ベビー】
メリット
・成長する姿を見守ることができる。
・長く一緒にいることができる。
デメリット
・アダルトよりも体力面に不安がある。
・毎日のように給餌が必要である。
・TSD(※1)記載がない場合、雌雄は成長しないとわからない。
【ヤング】
メリット
・ベビーほどではないが成長を感じられる。
・入荷日しかわからなくても生後1年未満と考えられるため長く一緒にいることができる。
・ベビーと比較して体力面で安心できるサイズである。
・サイズにもよるが見た目で雌雄判別が可能な場合がある。
デメリット
・ベビーほどの成長の変化は見られない。
・すぐに繁殖のパートナーとすることはできないサイズである。
【アダルト】
メリット
・体力面で安心感がある。
・ハンドリングをしてもバタつかず大人しいことが多い。
・餌の量や頻度での悩みは少なく、安心して育てられる。
・ブリード目的の場合に、即戦力である。
・見た目で雌雄判別が可能である。
デメリット
・入荷日しか記載されていない場合、何年に生まれたニシアフか不明であり、寿命が判断しにくい。
・ベビーやヤングからの飼育と比較し、大きな成長を感じにくい。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、どの子がオススメということはありませんが、初めての飼育であれば15g以上の少し育ったニシアフのほうが安心して飼育できると思います。
まとめ
今回は、はじめてニシアフをお迎えする際に確認するポイントについてお話しました。ニシアフは長く一緒に過ごしてくれる家族になりますので、たくさん悩んで最高の子をお迎えしましょう。
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